今日は農場実習に行ってきました。先週は田植え、しかもみんなで手で延々と植えたわけですが、今日は畜産関係の作業でした。

作業は二つ、ウシのブラッシングと羊の毛刈り。

まずは羊の毛をバリカンでじょりじょりしたわけですよ。上手な人は羊を足で挟んで押さえて作業するそうなんですが、僕ら素人は違う方法で押さえます。緊縛。小屋に入ったら、既に縄ですべての足を縛りあげられた羊ちゃんが転がってました。「わお、緊縛プレイか。」んで、バリカンじょりじょり。自習生が散散使った後のバリカンで、切れねえのよこれが。しかもちょっと間違うと皮膚もちょびっと削っちゃって、出血させちゃって。「ああ!ごめんよひつじ!」すごい胸が痛むわけです。

羊は人が入ってんじゃないかってくらい「メェ〜」って鳴いてました。たぶん入ってんのは小さい子供。でもたまに酔っぱらったおっさんが入ってるやつもいて、「オゥ、オエえエエエェ」って鳴いてるのもいました。


次はウシのブラッシング。なんか金属のぐるぐるしてるやつでバリバリこする。体に糞がこびりついてたりしてるのが綺麗になっていくのは気持ちよかった。てかウシがでかい。でかい哺乳類ってだけでテンションあがってもう最高に楽しかった。抜けた毛とかも綺麗に落ちて、ウシの目もなんだか気持良さそうで嬉しい。体動かした時に柵とウシに挟まれそうになったのにはかなり焦ったけども。逃げなきゃぐちゃって潰されるぜあれ。

ご機嫌で作業を終え、長靴を洗ってると農場職員の声が。

「次来る時はもう肉になってるかもなー」

愛玩用としてではなく、人間の生きていくための食料を得るための動物ってのを実感。変な同情とかは沸かずに、むしろ嬉しくなった。ちゃんとした動物を扱う「仕事」にふれたという感じがして。食用にするにしても野生動物を保護するにしても、「可愛い」という感情だけでなく人間も含めた生態系全体のバランスを考えた上での行動にふれると、そういう学問を学んでいることに意義を感じたり喜びを感じたり。

こんな感じで、週に一度の農場実習はいい刺激になっとります。来週はトラクターの運転です。